高円寺周辺のまち
2005/10/19 カラスの天敵 黄色いゴミ袋
都会のカラスvsゴミ置き場。この図式はかなり以前から深刻化していますが、そもそも都会のカラスは、なぜこれほどまでに激増したのでしょうか?その原因はカラスの生態にあります。実は、カラスは餌を臭覚ではなく視覚によって判別しています。つまり、中身の判別できる半透明のゴミ袋が、黒いゴミ袋にとって代ったとき、都会のカラスは半透明のゴミ袋の中に餌場を得、激増し始めたというわけです。しかし、カラスの視覚が人間と全く同じというわけではなく、カラスには視覚を遮断されてしまう色があるのです。
そこでそのカラスの視覚を逆手にとり、カラス撃退の改善策として登場したのが、先日の日曜日(16日日本テレビ系列で放送の)バンキシャ!でも取り合げられました「黄色いゴミ袋」です。杉並区ではすでに10月1日より杉並区独自の推奨袋と定め、14日から販売を開始しています。気になる効果については、今年の2月から半年間、梅里二丁目の協力を得て170箇所の集積地で行われた実験調査で確認済み!不透明のゴミ袋に比べ黄色いゴミ袋がカラスの被害にあう確率は、なんと6%!(その6%ももしかするとカラスではなく猫ということも考えられるとか)
最近では緑のネットだけでなくシェルターのようなゴミ置き場もありますが、すべてのゴミ置き場を改善することはできず、カラスによる被害は未だに続いています。ゴミ袋の取り扱い店が少ないことや半透明のものに比べてやや高いということ。また、学習能力の高いカラスがどんな行動にでてくるかという問題はあるものの、カラス退治にこの黄色ゴミ袋が一役かってくれることは間違いなさそうです。文字通り、目には目をの対策ですね。※黄色ならば何でもいいというわけではありません。黄色いゴミ袋は、特殊な黄色で作られています。ゴミは地域推奨のゴミ袋でお出し下さい。