Column 11 アート・イベント
第9回「高円寺あづま通り女みこし」(3)
地域企業の温かい応援も嬉しい「あづま通り女みこし」
2016年で9回目となる「高円寺あづま通り女みこし」には、これまでになかった参加者も。中国人のチョウ・ブンさんとデン・ウさん、モンゴルのドラさんと、3人の外国人の担ぎ手さんに加え、2人の子どもさんも神輿巡幸を盛り上げてくれました。
共に常連の担ぎ手さんのお子さんたちです。男の子は、列の先頭で拍子木を打ち、女の子は、自前の法被を着て神輿の横をお母さんと一緒に歩いていました。昨年は、まだ歩けなかったお子さんが今年は列に加わっている――このイベントも回を重ねることで、今後さらに新しい光景が見られることでしょう。
そして、今年の「高円寺あづま通り女みこし」で特筆すべきは、地域に根差した企業の方々の参加が増えたことです。まずは、府川支店長をはじめとする「城南信用金庫」チーム。イベント前は、行内に「高円寺あづま通り女みこし」の担ぎ手募集ポスターを貼って、参加者集めの段階から協力してくれました。
また、「高円寺あづま通り女みこし」「東京阿波踊り」が行われる沿道には「車両通行禁止」の立て看板も設置するなど、神輿巡幸の安全をバックアップ。さらに、神輿の担ぎ手となる女性2名と、男性6名が参加。女性が主役となる「高円寺あづま通り女みこし」ですが、神輿巡幸を滞りなく進行する上で、それを“縁の下の力持ち”として支えてくれる男性陣は欠かせない存在です。
続いて、初参加となる「西武信用金庫」チームも御神酒所前に到着しました。こちらは女性2名、男性2名の少数精鋭。「高円寺あづま通り女みこし」への参加を決めたキッカケは、イベントを通じて街の活性化に役立てたらという想いから。メガバンクと比べ、地域密着型の事業を展開している信用金庫らしい温かみが感じられました。
神輿巡幸後の「平安祭典」での直会も楽しみの一つに
そして、忘れてはならないのが、すでに「高円寺あづま通り女みこし」の牽引役として無くてはならない「平安祭典」チーム。担ぎ手の女性陣はもちろん、巡幸の流れや段取りを熟知している男性陣が、力強く神輿巡幸を支えます。「東京阿波踊り」の来場者に配るうちわの裏は、スポンサーの「平安祭典」デザインとなっていることもあり、巡幸前の撮影でも誰が言うでもなく、揃いのうちわ持参で決めポーズ。すでに阿吽の呼吸で動けるチーム体制を築き上げているようです。
神輿巡幸中には、「あづま通り商店会」の「福屋クリーニング」前で休憩した際に、「平安祭典」から「ガリガリくん」の差し入れもありました。さらに、神輿巡幸後の直会は、今年も「平安祭典」2階にて行われました。
昨年は神輿装束のまま、直会会場に向かったのですが、今年は「平安祭典」の建物と1分も離れていない「カーブス高円寺」で私服に着替えてからの再集合。昨年は神輿巡幸の興奮をそのまま会場に運んできたような高揚感に溢れていたのに比べ、今年は私服に着替えたことで、皆が和気藹々とリラックスムード。和やかな雰囲気の直会となりました。
直会では、神輿を担いでいた「平安祭典」の女性陣も、交通誘導や馬を担いでいた男性陣も、あっという間にパーティスタッフへと早変わり。色鮮やかなオードブルやちらし寿司、ピザ、スイーツとフルーツなどの料理の給仕と並行して、各種ドリンクの要望にも対応してくれるホスピタリティには脱帽です。
地域に根差した数々の協賛企業のおかげで、「高円寺あづま通り女みこし」は年々華やぎのあるイベントへと成長しているのです。
■ カルチャーパビリオン 平安祭典 高円寺会館
住所:東京都杉並区高円寺北2-1-7
電話:03-3339-1101■ 城南信用金庫 高円寺支店
住所:東京都杉並区高円寺北2-41-21
電話:03-3330-3211■ 西武信用金庫 阿佐ヶ谷支店
住所:東京都杉並区阿佐谷北4-23-7
電話:03-3337-3221