Column 13 東京高円寺阿波踊り
第55回東京高円寺阿波おどり
各連それぞれの踊り、お囃子、かけ声で
2011年8月27日、28日の2日間、夏の終わりの代名詞、第55回東京高円寺阿波おどりが開催された。
今年は、地元連29連を中心に、一般参加連の約70連が参加し祭りを盛り上げた。
ド迫力の太鼓のリズム「東京天水連」
たくさんの連の中、私が毎年楽しみにしている連がある。ドスのきいた太鼓の音が奏でるうねるリズムのお囃子が異彩を放つ「東京天水連」である。
東京天水連には、明らかにこの連の演舞を楽しみにして待っているファン、そして連とともに移動していく追っかけなるものまでいるほど、この連は魅力的なステージを披露してくれる。
黒と金が印象的なハッピでキメた、見ての通りのド迫力の東京天水連。
なんといっても、最大の特徴はぱっと見ても気づく太鼓の多さにあり。迫力ある太鼓の音がいくつもに重なり合い、初めて体感する様な魂ゆさぶるリズムにひきこまれ、そしてくぎづけになる。ほんとうに見事なのである。
もちろん踊り手達もかっこいい。全体の緊張感と気合いの入り方は、みているこちらまでも伝わり、息をのみ興奮する。
日本人であることを実感できる、世界に通用すると思える素晴らしさなのである。まだごらんになったことのない方は、ぜひとも体感してほしい。
マイクロソフト連のかけ声は...
高円寺の阿波おどりといえば、昔から企業の連も多く参加しているのが特色。NTTの「でんわ連」、郵便局の「郵便局連」などは毎年おなじみだが、今年お客さんの目をひいていたのが、あの「マイクロソフト連」。港区からの参加である。
ハッピの背中にはMicrosoftのロゴ。思い込みか(笑)偏見か、インテリ連かと思いきや、意外にも気合いの入った踊りとかけ声に驚いた。
各連によってかけ声もそれぞれ違うのが高円寺阿波おどりの面白さだが、マイクロソフト連のかけ声はというと。「ウィンドウズ!セブンセブンセブンッ!!」と、耳を疑う力強いかけ声だった。これにはみている人たちからも笑いがおこり、いい盛り上がりをみせてくれていた。
がんばろうニッポン!!を合い言葉に
そして今年はあちこちで、演舞の終わりに「がんばろうニッポン!!」と、力強いかけ声をおくってくれた連がいくつもあった。やっぱり日本人は祭りで一年の様々な想いを吹き飛ばし、またそこから自分の魂を奮い起こさせる。それが日本の祭りなんだなと、改めて実感。なんだか胸にぐっときた今年の阿波おどりであった。
■ NPO法人 東京高円寺阿波おどり振興協会
http://www.koenji-awaodori.com/