Column 13 東京高円寺阿波踊り
ヤットサ― ヤットヤット ヨイサー ヤットサー
8月23・24日両日17時。阿波おどりの参加連が一斉に踊り始め、高円寺の街は踊る人応援する人のエネルギーや熱気で満ち溢れる。この2日は朝から人で賑わっていたが、心なしか道行く人の足取りも軽そうだ。
だって、まちにまった日だから。
約1万人の踊り手と100万人を超える観客が集まる高円寺阿波おどりは、今年で58回目。
今年のテーマは「夢を紡ぐ」。
にぎやかで大胆な動きがある「男踊り」と所作が美しく優雅な「女踊り」はお互いの魅力をひきたてる。ちびっこ踊りも負けてはいない。小学生から3歳位の子まで一生懸命踊る姿はほほえましく元気を貰える。太鼓や笛、三味線などの「鳴り物」も見応えあるのでお見逃しなく。
純情商店街やパル商店街などでは、手が届きそうな距離で迫力ある踊りを、大通りでは、広々としたスペースをいかしたダイナミックな踊りやフォーメーションを満喫できる。慣れ親しんでいる街が、一気に舞台に早変わり、臨場感たっぷり。
食べたり呑んだりしながら、ワイワイと楽しむひとときは格別だ。
一方、じっくりと落ち着いて鑑賞したい方には、座・高円寺やセシオン杉並で舞台踊り鑑賞をオススメ。それぞれ個性ある参加連の踊りや衣装。ステージから目を離せなくなります。下駄のリズミカルな音を味わえるのも、ステージならでは。だから観客も惹きこまれ、踊りに魅せられる。
踊り手の楽しそうな表情をみていると、観客も頬がゆるみ笑顔になる。
ずっと同じ場所でみてもいいし、いろんな場所に移動してそれぞれの会場の空気感を楽しむのもいい。街全体が、一つになって阿波おどりを楽しむ。
これも、高円寺という街の人情のなせる技だろう。そして、踊りたくなったら気になった連に問い合わせして、来年から踊り手になることだってできる。
楽しいことイベントが大好きな高円寺での阿波おどりとくれば、楽しくないはずがない。毎年の夏の楽しみに、ぜひ加えてほしい。高円寺の阿波おどりを。きっと、観る人の夢を紡いでくれるから。
■第58回東京高円寺阿波おどり
http://www.koenji-awaodori.com/
開催日程:2014年8月23日・24日17時-20時
開催会場:高円寺広域
主催:NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会
東京高円寺阿波おどり実行委員会
お問い合わせ:03-3312-3728