Column 6 高円寺びっくり大道芸
東日本復興支援への想い
高円寺びっくり大道芸2011は、東日本大震災支援を目的とした義援金募集活動を積極的に行うイベントとして開催されることになりました。「希望」というテーマを掲げ、本来はピンクを基調とした高円寺びっくり大道芸のカラーを急遽ブルーに変更することでも、被災地への想いを表現。
「被災地の子どもたちの明るい笑顔が、私たちにとっても救いになるように、街の人が笑顔になれば、きっと日本全体の復興への一助となるはず。イベントが開催される二日間は心を空っぽにして、また明日から歩き出そうという活力にしてもらいたい。そのためにもまず地域の人たちを元気づけることができたらという想いから、開催を決定しました」と、高円寺びっくり大道芸実行委員会、実行委員長の由井氏。また、区役所や周囲からの声にも後押しされての開催となったのです。
高円寺びっくり大道芸2011と共に、JR高円寺駅・北口にある純情商店街「道の駅」周辺では、東日本大震災復興支援のチャリティーマーケットが開催されました。このチャリティーマーケットの売上金と高円寺びっくり大道芸2011に募る寄付金は、全て杉並区を通して区が災害時相互援助協定を締結している「福島県南相馬市」と「日本赤十字社東京都支部杉並区地区」に寄付されるとなっています。
チャリティーマーケットにも多くの人が集まり、高円寺名物の一つである古着や、クマのキャラクターぬいぐるみなどが飛ぶように売れていました。
JR高円寺駅北口前ロータリーでは、杉並区消防署の東日本大震災の支援活動についての展示や、子ども向けに消防士コスプレなど、防災に親しんでもらうイベントも実施。
南口駅前ロータリーでは、福島県と茨城県のショップが並び、道行く人たちが野菜や海産物など、購入する姿も見られました。中には「福島、頑張って!」と温かい声をかける人たちも。
茨城県のショップは、ブロッコリーやレタスなどの野菜や旬のイチゴ、カレイやヒラメなどの鮮魚、地元のお菓子屋さんのチョコレートに至るまで、バラエティ豊かな品揃え。
原発の風評で苦しむ福島県のショップは、キュウリやトマト、イチゴなどを中心とした農産物が並び、5時半に福島県を出てこのイベントに参加したというスタッフの人たちはそんな疲れを微塵も見せず、元気に福島県の農産物PRに努めていました。
今回、参加している「東西しらかわ農業協同組合」は福島県でもいち早く地元農産物のPRをスタートし、その日も『高円寺びっくり大道芸2011』のほか、有楽町やお台場などでもPR活動を実施。「被災地は生活に必要な物資や食料が不足しているので、ここでの収益金は全てお米などのすぐに使える物に換えて被災地へと送る予定です」と「東西しらかわ農業協同組合」チームを取り仕切る渡邉正則氏が語ってくれました。
「東日本復興支援 みんなでつながろう!」という「高円寺びっくり大道芸実行委員会」の想いに、被災地の人たちが笑顔で応えてくれました。これからも「頑張ろう、日本!」