Column 6 高円寺びっくり大道芸
第3回高円寺びっくり大道芸2011・南口エリア
高円寺びっくり大道芸2011・北口エリアを探訪した後は早速、南口エリアへ。南口駅前広場ではスペインから参加のミルコさんのジャグリングが行われており、黒山の人だかり。その傍らでは東日本大震災の被災地となった福島県や茨城県の農産物などの販売が、パフォーマンスに負けない頑張りを見せていました。
パル商店街では哀愁のピエロ・JIDAIさんや、商店街を3メートル近い巨体で闊歩するnani-soleなど、Walking Actのパフォーマーも終結しており、nani-soleの股下をJIDAIさんがくぐるという一幕も。
また、カナダから参加のMr.Goldenことシルヴァンルブランさんは、“人間彫刻”というパフォーマンスする以前に、歩いているだけですでにWalking Act。道行く人が目を留めずに入られない煌びやかさです。
パル商店街ではディアボロ&バグパイプ演奏のKojiKojiMohejiが、ドラマチックな音楽を奏でていました。店舗の良い曲ではお父さんに肩車された子どもたちが手拍子をしている姿も。最後の曲アメージンググレースも情感たっぷりで観客を魅了していました。
パル商店街を進むと、北口エリア同様、パンフレットに書かれていないイベントにも出くわします。こちらでは地元の人と思われるチアダンスに遭遇。子どもたちの可愛らしいダンスに温かい拍手が送られていました。手作りの温かみでほのぼの。
パル商店街から丸の内線・新高円寺駅方向へと続くルック商店街では、商店街にある駐車場の一角でコバヤシユウジさんがロープやトランプを使ったマジックを実演中。建物一軒分くらいのスペースの駐車場だけに、間近な場所でマジックを見ることができます。観客と対話しながらのマジックは子どもたちに大人気でした。
24番演舞場には黄色い不思議なボックスが。タカパーチさんの“人間ジュークボックス”です。パンフレットを見たら、休憩タイムということなので残念! と思ってとぼとぼと歩いていたら、今度は巨体のロックンローラー三人組SPECが3メートル近い巨体で募金箱をぶら下げて突進してきました。恐るべし、Walking Act!
丸の内線・新高円寺駅近くの25番演舞場は人気の喫茶店七ツ森の隣です。ちょうどパフォーマンスの入れ替え時間でしたが、古着や雑貨などの店が並ぶ商店街での買い物を楽しむ人たちで賑わっていました。
再び、パル商店街に戻るとto R mansionの奇抜なパフォーマンスが行われており、強めの風が吹く中、観客席から投げられたリングを頭で見事にキャッチした時には拍手喝采。コミカルに、そしてダイナミックに、観客を飽きさせない展開で、彼らを取り巻く観客の輪がどんどん広がっていき、正面がいっぱいになったので、後ろ側にも観客が集まったほどです。
そして最後はパル商店街の東側にある高円寺南商店街へ。19番演舞場で、森田智博さんがジャグリングを披露していました。パンフレットによると、2010年はヨーロッパでも活躍した“ワールドクラス”のジャグラーとのこと。7つのボールジャグリングはまさに華麗の一言。観客もみなポンポンと空に舞うボールを見上げ、その技に見入っていました。
東日本大震災の復興支援と銘打って開催された高円寺びっくり大道芸2011。ボールを追って見上げる空は、テーマ「希望」を象徴するかのような“爽やかなブルー”でした。