Column 6 高円寺びっくり大道芸
イベントと"中央線カルチャー"を同時に楽しもう!
高円寺はイベントを通して、街のここ彼処に“中央線カルチャー”も楽しむことができます。
高円寺びっくり大道芸2011当日も、JR高円寺駅の北口にはゆるキャラ®のハッピーくんがエリア情報満載のフリーペーパー『HAPPY!高円寺』を配ってPR活動。子どもたちもハッピーくんの周りに集まって嬉しそう。
今や街の活性化に一役も二役もかっているゆるキャラ®。
秋の『高円寺フェス』にはそういったゆるキャラ®が集まるイベントも行われ、ハッピーくんも、もちろん参加しています。同じ杉並区でも、西荻窪はアヒルのハローくんがイメージキャラクターとして活躍中。区内にアニメーションミュージアムを持つ杉並区ならではのカルチャーと言えるでしょう。
北口駅前でのPRが終わったハッピーくんは、純情商店街へ向かって歩き出しました。純情商店街の「道の駅」周辺では、高円寺びっくり大道芸2011が行われる二日間、「東日本大震災復興支援 高円寺チャリティーマーケット」が開催されているのです。人気キャラクターのクマのぬいぐるみや、高円寺カルチャーの一つでもある古着など、さまざまな商品が並べられ、大道芸のイベント会場へ向かう人たちも足を止めていました。こちらのチャリティーマーケットの売上金は全額、災害時相互援助協定を締結している「福島県南相馬市」と「日本赤十字社東京都支部杉並区地区」に寄付されることになっています。
「道の駅」前では、チョークアートの実力者・松本かなこさんが本場イタリア仕込みのアートを路上に描き出していました。子どもたちも興味津々。思わず見入ってしまう作品です。
ハッピーくんと別れ、純情商店街から庚申通り近くの高円寺北公園へ。ここではアクセサリーやイラスト、インテリア雑貨など、手づくりアートのマーケット「アート楽市」が開催されています。こういったハンドメイドのフリーマーケットは吉祥寺「井の頭公園」などでも行われ、“中央線カルチャー”の一つとなっています。
アートと言えば、高円寺びっくり大道芸2011では「ヘンシンぼうし大行進!」という子ども向けのワークショップも実施されました。
自分でデザインしたユニークな帽子を創ろうというイベントです。ワークショップが行われたのは、高円寺の舞台芸術の発信拠点『座・高円寺』の地下2階。座・高円寺前で展開されていたパフォーマンスでは多くの人が盛り上がっていました。
そして、エントランス脇には杉並区のキャラクターなみすけグッズの販売所も! さすが、区内にアニメーションミュージアムを持つ杉並区! キャラクターマニアにはたまりません。また、館内に「阿波おどりホール」が設けられてのも座・高円寺ならではの特徴です。
座・高円寺の東にはJRの南側に続くガードがあるので、そこからは東京メトロ丸の内線・新高円寺駅方面を散策してみましょう。
100店舗近い店が連なる高円寺パル商店街の先には、加盟店数180店以上にも及ぶルック商店街が軒を連ねており、古着や古本、個性的なセレクトショップや雑貨店などの“中央線カルチャー”を体感できるショップも多く立ち並んでいます。正式名称は「新高円寺通商店街振興組合」で、事務所前には手づくりの飾りが架けられ、風にディスプレイがからからと揺れていました。このルック商店街は近年ではTwitterをいち早く導入して商店街アピールしていることでも、メディアにも注目されている商店街です。
このように、オリジナルアートやキャラグッズ、舞台芸術やジャズ、ライブなど、ちょっとマニアックなカルチャーが渾然一体となっている街、それが高円寺なのです。各イベント会場への移動途中にもこれらの“中央線カルチャー”を感じさせてくれる店は多数点在しているので、ぜひイベント時にはそういった“中央線カルチャー”を体感してはいかがでしょうか?