Column 6 高円寺びっくり大道芸
高円寺びっくり大道芸2012 part2.中国雑伎芸術団
超至近距離での「中国雑伎芸術団」
高円寺南口商店街を横に曲がる路上、通常は幅が広めに感じる横道だが、ここでまさかの中国雑技。しかも道幅より内側まで観客は座っている。1つ間違えればこちらも大けがをしてしまいそうな至近距離。それでも日頃テレビ等で見ているような技が見られるのであればと思わず私も立ち見の前の方を陣取る。
リーダーらしき男性は開始時刻を過ぎても仕切りと客集めをする。なんとなく大道芸の客寄せに慣れている感じで他のパフォーマーとはひと味違う。
これも中国のお国柄なのか?何処まで本当?と思うようなメンバー紹介。打ち合わせ通りなのか、「日本語が分からない」と紹介されるメンバーはクールな表情でにこりともしない。逆に「お手並み拝見」と惹き付けられていく、人間心理。
まずは壷芸
最初に出て来た男性がおもむろに壷を取り、回したり、投げたり、その壷が瀬戸物で出来ている重い壷のような解説をするが、見ているだけでは分からない。思い壷等そんなに簡単に操れるのか、しかし軽い壷ならば逆に思わぬ方向に飛んで行ってしまうかも知れない。
指一本で受け止めたり、投げた壷を背中で受け止めたり、歓声と拍手が起こる。今度は壷を頭に乗せて回してみせたかと思うと、次は頭に乗せた壷はそのまま動かさず、自分自身が360度回転して見せる。これはお見事拍手喝采。
続く一輪車
今度は「最近入った女の子で今日が初めての大道芸」と紹介された。一輪車は1.5m程の高さだがそのままでは乗れないので、先ほど壷芸を見せてくれた男の子が踏み台役。
乗った途端に軽々と運転し女の子も表情が変わり笑顔。片足を前に突き出し決めポーズ。これだけでも充分拍手は起きる。ところが突き出した片足の甲にお皿を乗せて、蹴り上げたかと思うと頭の上に乗せる、更に枚数を増やして蹴り上げては頭に乗せる、これまた拍手喝采。
最後の締めはアルミのカップを蹴り上げてお皿の上に上手く乗せる、続いてスプーンを切り上げてカップの中に入れる。これはお見事と大歓声と、またまた拍手喝采。喝采につられ段々観客も増えて行く。
トリはまたまた見事なバランス!
トリは先ほどまで音出しなど担当していた裏方さんかと思いきや、筋肉隆々のベテランの男性が登場。その男性の体格とは裏腹な少し華奢なテーブルと円筒が用意され、板を持って登場。
拍手が足りないという素振りで、一旦帰ろうとする演技付き。ここは観客も笑いながら期待を含めて改めての拍手に気を取り直して芸を始める。
テーブルの上に円筒を横にして、その上に板を乗せ、さらにその上に立って決めポーズ。片足立ちやその場で板毎身体を回転、逆立ちなども軽々こなす。拍手喝采しながら「次は何?これでは終わらぬ」と期待させる。
助手の女の子が円筒を2つ持って来る、驚いた表情の演技を見せながらも、余裕で円筒を縦横と順番に積んで板の上でポーズ。
また2つ円筒を追加され5つ縦横に積んで、リーダーの補助付きで板の上にのってポーズ。で終わるかと思いきや、これでまた板を操り回転させて5つ積んだ円筒の上で板毎身体を360度回転させた。これはもう流石に中国雑技、拍手大喝采で無事終了。