特集コラム

Column 6 高円寺びっくり大道芸

高円寺びっくり大道芸
2012/05/14

高円寺びっくり大道芸2012(2)

加納 真実(パントマイム)

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純情商店街を歩いていると、まだ何も始まっていない状態にもかかわらず、既に人だかりが出来ているところがあった。これはきっと早いうちに並んだ方が良いと思い、即前の方の場所をキープ。

パンフレットで「加納 真実 パントマイム」と書いてある。説明書きを読んでも「有無を言わせないギリギリの狂気・・・!」「奇妙な青いジャージ姿の女がストーカーまがいに追ってくる」「一度見たら最後。抜け出せない加納ワールドにファン急増中!」などと書いてある。 

・・・これを読んだだけでは、全く意味が分からない。パフォーマンスが始まると・・・と言うよりまず準備体操をしている。

もうそれ自体が奇妙。これからのパフォーマンスに期待しているようなどよめきが起きた。周りを見渡すと知らないうちにすごい人!!そして前の方に座っている人たちは加納さんのファンらしき会話や期待している顔で溢れている。

加納さんのパフォーマンスはおそらくどこでも見られるものでは無いので、今年も楽しみにしていた人たちがこぞって来たと言う感じだった。奇妙な準備体操も終わり、「時間時間!!」「加納の時間!!」と書いてある紙をみんなに見せると、無言のままパントマイムが始まった。

有無を言わせないギリギリの狂気・・・!

そしてその内容を見て、ようやくパンフレットに書いてある事の意味が分かった。確かに「有無」を言わせていないし「ストーカーまがい」だし「一度見たら最後」だった。

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チラ見していこうと思ったけれど、面白すぎて身動きできなかった。 この有無を言わさないストーカーのようなパントマイムで、見学している男性陣は恐怖に震える・・・というかのけ反る・・・が一番合うかもしれない。

この目力に女の私も身動きできなくなった。そして逃げ惑う子供たち・・・。加納さんは客いじりもとても上手く、狙った客にストーカーまがいに求愛する。

そしてその客に散らばった紙を片付けさせ、終わるとマーブルチョコレートを一粒だけあげる。そう、たった一粒だけあげるのだ。本当に有無を言わせないドSっぷりだ。いつの間にか高みにも物凄いギャラリーが!!

最後には投げ銭をする人だかりで加納さんは見えなくなった。とても天気が良い日に、黒いコートで汗だくになっている加納さんが、とてもキラキラして見えるのが不思議だ。

ぜひ、みなさんもまた来年の高円寺びっくり大道芸のパンフレットに「加納 真実」と言う名前を見つけたら、ぜひ見逃さないでもらいたい。

(3)へ続く

■ 高円寺ビックリ大道芸2012
開催日程:2012年4月28日・29日
文・取材 / 牡丹餅 あんこ

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