Column 6 高円寺びっくり大道芸
第5回『高円寺びっくり大道芸2013』開催!(1)
今年で第5回目となった『高円寺びっくり大道芸2013』が、4月27日と28日の両日、晴れやかな空の下で華々しく開催されました。2013年のテーマは、ちょっと元気がない日本を鼓舞するような「沸騰」。国内はもちろん、海外からのパフォーマーも多数参加されましたが、その華麗な技やコミカルな動きで、驚きや笑いを与えてくれる大道芸には国境はありません。
「中国雑技芸術団」の人間技とは思えない技や、一方では「Rob Torres」さんのコミカルなパフォーマンス、そして、町中に陽気な雰囲気を振りまいてくれた「チガ ジダンダ」や、朗読とハーモニカで哀愁漂う「ラ・コンパルシータ」を奏でてくれた「タンゴ・ドブレ」など、国籍・年齢も様々なパフォーマーのパワーに、街全体が活気付いていました。
パフォーマンスが行われた演舞場は昨年より1つ増えた27箇所。『高円寺びっくり大道芸2013』を見に来た人たちは、お目当てのパフォーマーのスケジュールと、演舞が行われる場所をこまめにチェックして、少しでも近くでパフォーマンスを堪能しようと、まさに“沸騰”気分で各エリアを移動していたようです。
北は早稲田通りから南は青梅街道までの広いエリアです。パンフレットに紹介されているパフォーマーは43組でしたが、各商店街が独自に招いた方々も商店街の各所でその技を披露しており、MAP以外のサプライズも多数。さらに、毎年参加されているパフォーマーの方たちも“去年とは一味違う”演出があって、「昨年見たから、今年は別のパフォーマンスを見るか」といった“浮気”が許されないような面白さも。リピーターの人にとっては、そんなパフォーマーの進化を発見するのも楽しみのひとつとなっているようでした。
また、今年は街中を回遊しながら、道行く人を笑いや驚きに巻き込むウォーキングアクトがさらにグレードアップしていました。とくに子どもたちにとっては、その“謎の生命体”に大きな魅力を感じるようで、アイドルグループなみの嬌声が至る所で起こり、ウォーキングアクトのパフォーマーが近づいてきたことに気づかされたほどです。中でも黒いウサギと長い足の羊を模した「せせらぎ」のおふたりには追っかけまで。目玉人間「MEDAMAN- MEDAMAN」のお二人も、子どもたちが「目玉! 目玉!」と叫びつつ、追い掛けまわしていました。
『高円寺びっくり大道芸』ならではの大技パフォーマンスも魅力的ですが、直接、待ち行く人とのハプニングやサプライズを演出するウォーキングアクト
待ち行く人との“気持ちの距離感”も近く、イベントのラストを飾る、JR高円寺駅南口駅前広場までの「to R mansion with Cocodhi-kit」のコラボや、中通り商店街を練り歩く「チガ ジダンダ、nani-sole、コバヤシユウジ、Okk、MEI」さんたちのウォーキングパレードには、周辺の人たちも一緒に彼らと共に移動し、フィナーレを十分に堪能したようでした。
一種の参加型パレードです。パレードの先頭を行く「MEI」さんの華麗な舞いは、『高円寺びっくり大道芸2013』を締めくくるにふさわしい美技で、パンフレットに記載されていた「気高くも優雅に踊るその光景」の一文は“看板に偽りなし!”と実感させられた次第です。そんな魅惑の時間を体感できた2日間でした。
■ 高円寺びっくり大道芸2013
http://www.koenji-daidogei.com/2013/
開催期間:2013年4月27日・28日