特集コラム

Column 6 高円寺びっくり大道芸

高円寺びっくり大道芸
2013/07/23

大道芸スタッフを追う:当日

お客さんと演者のために

本番当日は快晴。気温は暑すぎず寒すぎず、まさに理想的な環境で、第5回「高円寺びっくり大道芸」は幕を開けました。前日の夜から準備されていた飾りや案内板など、ボランティアの方々の仕事はすでに始まっていました。

もちろん、ボランティアの仕事は設営準備だけではありません。演者である大道芸人の方々のアテンドも行います。アテンドの仕事内容は大道芸人によって異なります。1人で担当することもあれば、3人以上で担当することもあります。

基本的な内容としては、大道芸人の方の案内や大道芸を行っている場で、一人でも多くの人に観てもらえるように、お客さんの誘導を行います。場合によっては、お客さんは道にあふれることもあるので、その際は車が通行できるように人と車をしっかり整理する仕事も発生します。

大道芸人のパートナーとして

大道芸を行う場所は高円寺中に割り振られており、時間ごとに場所を移動して大道芸を披露することになっています。移動の際に発生する荷物運びの仕事も、アテンド役がお手伝いをします。特に大がかりな道具が必要な場合や、道具をたくさん使用する場合、仕事は大変になってきます。

また、荷物運び以外にも、移動時間のスケジューリングもアテンド役の大切な仕事です。大道芸人の方々を芸に集中させなければいけないということもありますが、盛り上がってくると時間を忘れてしまうものです。とはいえ、ほかの場所で待っているお客さんもいるので、移動はしてもらわなければなりません。そのタイミングをきちんと計って伝える気遣いも大事な仕事です。

アテンド役というのは、「付き人」や「アシスタント」的な役割も持った、まさに大道芸人を支える「パートナー」のような存在とも言えます。2日間、ずっと一緒にいるので、大道芸人の方々と会話をする機会も多く、演者さんとスタッフさんの距離も近づくようです。何度か参加しているボランティアの方のお話を聞くと、大道芸人と仲良くなり、「びっくり大道芸」の期間以外のプライベートの時間でも友人としてつながったり、ほかのお仕事をする時にもお手伝いをしたりする方もいるそうです。やりがいだけではなく、新しい人間会関係のつながりという付加価値も見つけることができる、ということも1つの魅力のようです。

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大変なことも

昼間は天候に恵まれていたものの、日が暮れ始めると、風が強くなってきました。1日目の風は本当に強風で、道具などを使用する演者の方の中には四苦八苦した方もいたようです。準備している道具が飛びそうになったりすることもあったようで、ボランティアものが飛ばないように抑えたりと、日中以上に気を遣うことも多かったとのことでした。

また、2日目は、3連休の中日ということもあり、大勢の人が詰めかけ、交通の妨げにならないよう、大道芸人の方に近づきすぎないよう、整備する仕事も大忙しだったそうです。終了時間近くの18時になっても、駅前広場にはたくさんの人が集まって大道芸を楽しみ、最後の最後までお客さんの歓声が大きく聞こえてきました。

この2日間は高円寺の至る所で活気にあふれた時間が流れていたと感じました。大きな混乱も起きずに無事に終えることができたのは、ボランティアの方々の支えがあったからこそであると思います。運営側も演者もお客さんも安心して楽しむことができたのではないでしょうか。来年以降も続く「びっくり大道芸」。ぜひ高円寺を盛り上げていってほしいと思います。

片づけ、そして打ち上げへ続く

■ 高円寺びっくり大道芸2013
http://www.koenji-daidogei.com/2013/
開催期間:2013年4月27日・28日

 

文・取材 / 岩崎浩之

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