特集コラム

Column 5 高円寺グルメ

高円寺グルメ
2010/03/16

とりそば大喜庵 高円寺らーめん横丁店

らーめん横丁2店目は『高円寺とりそば 大喜庵』。湯島天神下にある人気店『大喜』の初の支店ということと、フジテレビで取り上げられていたこともあって、混雑を覚悟していたところすんなり入店。

「いいの?」と思いながらも、席について食券を渡して待っているとすぐさま「10人待ちでーす!」という威勢のいい声が。高円寺住民として、らーめん横丁が大盛況なのは嬉しい限り。ことごとく並ばずに入れたのも嬉しい限り。

「とりそば」を食べる

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注文したのは「とりそば(塩味)」の(特)。980円。待つ間に上品な店内を見回す。まるでおしゃれなダイニングに来たよう。向かいに座った婦人のらーめんを食べる様も、どこか洗練されている。気がする。

「とりそば」が運ばれてきた。濃厚な、いわゆる「男のらーめん」の香りはしない。

涼しげな印象さえ感じるそのらーめんは、食べてみてその印象がより鮮明になった。透き通ったスープは鶏がらの出汁と塩のシンプルで繊細な味。麺はやや柔らかめの細麺。

「あっさりしてるかな」と思いつつも、食べ進む内に徐々に意図が伝わってくるような気がした。つまり、このらーめんはまったくごまかしがきかない。

優しい味の中にも奥行きが

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だんだんと優しい味の中にも奥行きのある鶏のうまみをスープに感じ、舌の上でつるんと滑る麺ののどごしもクセになってくるのだ。うっすらと魚介の芳香も良く、実に食べやすい。食べやすいからつるつると食べ進む。

さらに特筆するとすれば、トッピングの鶏チャーシューの香ばしいおいしさ。しっかり炙られて風味も良く、脂も少ない。このあたりにもこだわりをひしひしと感じる。

そしてなにより噛むごとにコクのある旨み。上品なスープと互いに引き立てあっていて、鶏チャーシュー自体の味もしっかり楽しめる。などと考えていると、もうほとんど食べてしまっていた。鶏チャーシューのほかに盛り付けられていたトッピングは、味玉、細メンマ、ワンタン、白髪ねぎなど。ひとくちも水を飲まずに最後までらーめんを食べられたのは初めてでした。

メニューには、「とりそば(塩味)」の梅風味バージョンの「うめしお」(800円)に目を惹かれた。「優しい味わいのこのらーめんに、梅の香りが加わったら」と思うと、相性もぴったりで相当おいしそうに思え、次回の来店を心に決めた。

とりそば大喜庵 高円寺らーめん横丁店
■住所:高円寺南3-70-1 高円寺ストリート2番街 地下1階
■営業時間:11:00-23:00
■定休日:なし
※2010年3月現在の情報です。

 

文・取材 / 磯木淳寛

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