Column 1 高円寺の歴史
2009/11/01
気象神社
13年振りの大型地震(2005年7月27日)。そして、昨晩は台風...と自然の驚異に溜息をつくも事なきを得て、これは気象神社たる雨の神様・晴れの神様、氷川神社のおかげかも! と手を合わせていました。
ところが調べてみるとやや風向きが......
氷川神社の一角にある気象神社は、旧馬橋(現在の高円寺北)にあった旧陸軍気象部(航空隊の攻撃作戦などを左右する戦地の気象観測を担った専門部隊)の敷地内に建立されたもので、昭和23年現在の地に遷座されました。終戦から60年たつ現在でも年に一度、旧陸軍関係者が集まります。ただし、その日は8月15日の終戦記念日ではなく、6月1日の気象記念日だそうです。
実はこの日、旧陸軍関係者だけでなく、お天気キャスターなど天気業務の関係者や気象予報士の合格祈願者といった気象にまつわるたくさんの人々が訪れます。そう、そうなんです。実はこの気象神社「晴れを祈願するのではなく、天気予報の的中を願って」建立されたのだそうです。歴史の上から見れば納得ですが。子供の頃から信じてきた神様は台風と共に去ってしましました。