Column 14 高円寺フェス
高円寺カルチャーの発信地「座・高円寺」
季節ごとに行われる高円寺のイベントにおいて、「座・高円寺」はそのターミナル的な存在となっていることが実感させられます。今回の「高円寺フェス」でも、11月1日はSNSでも話題となっていた「高円寺商店街連合会公式キャラ最終審査会」が、ゆるキャラ®の生みの親とも言えるみうらじゅんさんを審査委員長として実施されました。
グルメやストリートパフォーマンスも
施設前には、バッタイ屋移動販売「アドウィララウィ」のテントが設置され、その傍らにあるスペースでは「ひとみ&みらい」が猿まわしショーが。牝猿・みらいちゃんのお茶目な素振りや見事なジャンプに、観客は笑ったり喝采を送ったりと盛り上がっていました。
入口付近には、高円寺中央公園の「ゆるキャラ®まつり」でも盛んにショップの場所をPRしていた、杉並区のキャラクター・なみすけグッズのコーナーが設けられていました。
そして、1日14時からの「高円寺商店街連合会公式キャラ最終審査会」は入場無料なため、開場1時間前に当たる12時から地下2階で入場券の配布を開始。12時前から地下2階のラウンジで券の配布を待っていると思われる人たちが、壁沿いに飾られたアートや、同じ階にある「阿波おどりホール」入り口近くに掲示されている高円寺阿波踊りの写真などを眺めて時間を潰していました。
「高円寺フェス」を支える約170軒の参加店
入場券を受け取った後、開演までには時間があったので、「座・高円寺」2階にある「カフェ アンリ・ファーブル」に初めて行ってみました。こちらも「高円寺フェス」参加店の一つです。
各店、ワンコインサービスや割引、店内ライブ、アートギャラリーなどさまざまなサービスを展開する中、同店は「百円おみくじ」を実施。たとえば、大大吉ならランチコースかワイン1本、大吉ならランチセットといった形の5ランクがあり、ハズレなしのクーポン付きおみくじになっていました。おみくじに合わせてスタッフの一人は巫女さん姿。遊び心いっぱいです。
参加店の各サービスは公式ガイドブックにも一覧として掲載してあるので、それを見ながら各店を巡り、同時にスタンプラリーのスタンプも集めることができそう。「座・高円寺」の2階に上がる階段の踊り場にもスタンプが置いてあり、こちらのキーワードは「パパ」でした。
カオスな香り漂う公式キャラ
「高円寺商店街連合会公式キャラ最終審査会」は、約890作品の中から5作品に絞り込まれた、それぞれのキャラクターの作者が壇上でプレゼンをするという本格的なスタイル。コンセプトはもちろん、各イベントでの仕様、キャラクターグッズ展開、着ぐるみの素材に至るまで、かなりレベルの高い内容となっていました。
「どりまる」の作者・大山さんからスタートし、「サイケ・デリーさん」「エンディ」「ジーンちゃん」「コウ猿人」と続き、最終的には、みうらじゅんさんの「高円寺は日本のインド」という言葉にインスパイアされて“天から降臨した”カオスなキャラクター「サイケ・デリーさん」が公式キャラに選ばれました。みうらじゅんさんご自身が高円寺に住んでいた頃の、カオスな思い出話も披露されたこともあり、「サイケ・デリーさん」が選ばれた背景が納得できたような気がしました。
グルメや参加店散策、スタンプラリー、ストリートパフォーマンス、そして有名人を招いてのトークショーなど、「座・高円寺」は高円寺というカオスな街の中にあって、最もカオスに楽しめる文化施設と言えるのではないでしょうか。
■ 高円寺フェス2014
http://koenjifes.jp/
開催日時:2014年11月1日(土)・2日(日)