Column 7 今の高円寺を生きる人
高円寺びっくり大道芸実行委員長 由井営太郎さん
■由井営太郎さん
高円寺びっくり大道芸実行委員長
高円寺びっくり大道芸HP:http://www.koenji-daidogei.com/
今年2010年の『高円寺びっくり大道芸』にも、たくさんの人出もあり大成功でしたね。
ありがとうございます。
今年から改装された北口駅前広場も使えるようになり、メイン会場として使わせてもらいました。
あれだけの人出がある中で、広場前の歩道が混雑するようなこともなく、ホッとしましたね。
確かに、ボランティアの方の誘導もあって大変流れがスムーズだったのが印象的です。ところで、そもそも『高円寺びっくり大道芸』の発案の元になったのはなんだったのでしょうか。
もう11年も前に遡るのですが、「『高円寺阿波踊り』であづま通り商店会でなにかできないか」と考えたことですね。
商店街がさびれてお金もなかったので、「お金のかからないイベントをやろう」と。ピーターフランクルさんとのご縁もあって、東大ジャグリング部の方を中心に出演してもらい、大道芸イベントを始めたんです。
『高円寺阿波踊り』での『あづま通り大道芸』から、
『高円寺びっくり大道芸』になった経緯について教えてください。
昨年、劇場『座・高円寺』ができましたが、「街を盛り上げて、劇場を応援したい」と思ったんです。地元が盛り上がらないと、劇場も盛り上がりませんからね。
おかげさまでプロの大道芸人に多数出演いただいた『第1回高円寺びっくり大道芸』は大変評判もよく、継続開催が決まったというわけです。『座・高円寺』も、より認知されるようになっています。
ゴールデンウィークに開催されている『高円寺びっくり大道芸』ですが、今年はいつころから準備されたのでしょうか。
半年くらい前からですね。
高円寺の10商店会が構成員となって、日にち、予算などを決めていきます。
これだけのイベントになると、その準備にも苦労されることが多いのではないでしょうか。
それが全然苦にならないんです(笑)。
杉並区も、警察も消防もみんな協力的だから、楽しいんですよ。
“みんなで盛り上げる”という意識をみなさんがしっかり持っているんです。
当日はボランティアの方もたくさん見かけました。
ボランティアさんの力は本当に大きいですね。学生さんをはじめ、勤めている方まで、150人も集まってくれたんです!高円寺という地域性を強く感じましたね。
高円寺だからこれだけたくさんのボランティアさんが協力してくれるし、大道芸を見に来てくれるお客さんも心底ノってくれる。本当にイベントのやり甲斐がある街です。
まったく同感です。それでは最後に、『高円寺びっくり大道芸』の今後の展望をお聞かせください。
2009年、2010年と2回やってみて、特に混乱もなく終えられたことに今はホッとしています。
そうした安全面にもしっかり目を配りながら、もっともっと楽しんでもらえるイベントにして、ゆくゆくは夏の『高円寺阿波踊り』と並べて覚えてもらえるように大きく育てていきたいですね。
取材日:2010年5月9日