特集コラム

Column 6 高円寺びっくり大道芸

高円寺びっくり大道芸
2012/05/07

高円寺びっくり大道芸2012 ― 街全体がステージに!(後編)

高円寺っていい街だなあ。ここに住むのもいいなあ、などと思いながら商店街をさまよい歩く。すると、街角に人だかりが。あー、あそこでも何かやっているかなあと近づくと、山高帽の若い男性が、バンジョーを鳴らして唄っている古いアメリカ映画「キャバレー」のテーマソングだ。

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ライザ・ミネリがキュートだったっけ。男性は時にはタップを交えながら、哀感たっぷりに「キャバレー」を唄いあげる。うーん、これぞ大道芸。若いのになんて味のある人なんだろう。

この方は、高円寺在住のボードビリアン、バロンさん。
「人生はキャバレー」歌のフレーズが心に焼きついた。

表現という生き方

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まるでGのような美青年がセクシーダンスを踊ったり、中国雑技団がアクロバットを繰り広げたり、若い女の子二人のマリンバのデュオが演奏していたり、と、いずれ劣らぬ楽しいパフォーマンスが次々と行われ、晴天のちょっと暑いくらいの陽気の中、夢中で南に北に、と高円寺を駆け回った。

高円寺の街全体がまるで舞台のようだった。

度肝を抜かれる舞踏パフォーマンス

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ゴールデンズfrom大駱駝艦のコンテンポラリーダンスだ。裸の体中を金に塗った男女が、まるで怪鳥のように「くえっ」と声を上げながら、目を見開き、音楽に合わせて蠢くように踊っている。

男性の裸というのはあるのかもしれないが、女性が…しかも野外で!しかし不思議なことに金色に塗りたくられた体は、猥雑な感じがしない。

駱駝艦に限らず、本当にパフォーマーの皆さん、好きなことをするために体を張っている。そういえば、最初に見たバンドが、「僕たちこれで生活してますから投げ銭お願いしまーす」と言っていたのを思い出す。投げ銭もっと弾めばよかったかな。夢を信じて、自分を信じて、好きなことをちゃんとやっている人生っていいな。みなさんがんばって。

前編はこちら

■ 高円寺ビックリ大道芸2012
http://www.koenji-daidogei.com/2012/
開催日程:2012年4月28日・29日

文・取材 / 海風美保子

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