特集コラム

Column 6 高円寺びっくり大道芸

高円寺びっくり大道芸
2012/05/09

高円寺びっくり大道芸2012 part1.オープニング 消防士&Cocochi-kit

「高円寺びっくり大道芸2012」のオープニング。12時少し前、JR中央線高円寺駅の改札を出るなり北口広場へと誘導され、まずは向かってみる。

ここのところぐずついた天気が多かったのに初夏のような気候、周りの人々は半袖姿も多い。地元の方なのか、遠くからいらした方なのか、もう既に沢山の方が場所取りをして座っていた。

消防車到着!

消防自動車のサイレンが鳴り響く。何事かが起こったのかと少し驚くが、広場にいた私の極近くで半鐘が鳴らされ、これがパフォーマンスであることに気付く。

ポンプ車と、はしご車らしき消防自動車が1台ずつ、バス停付近に到着。駅に隣接するビジネスホテルの8階の窓から旗を振って何か叫んでいる人がいる。

「ああ、煙の絵が書いてあるな」と周りの人の声で、目を凝らすと煙の絵が見える。気を取られているうちに、はしご車のはしごがぐんぐん伸び、なるほどホテルで火事が起こり、8階で助けを求めている人を助けに行くというストーリーであることに気づいた。

消防士のパフォーマンス

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昔、火災訓練で見た、はしご車は4、5階までしか届かないような旧式のものだった。目の前で伸びて行くはしご車は、その倍ほど伸び、かなり揺れていた。はしごの先に乗っている消防士は何事もないように乗っている。わずか数十秒で窓に横付け、窓からはしご車へと乗り移り無事救出だ。

すると今度はホテルの右サイドの屋上から2本のロープが垂らされ、救出者替わりの人形を背負った消防士が登場。

壁を伝って、まるで映画のワンシーンのように、ほぼ何の器具も使わず降りて来る。10階建の屋上から数秒の速さ。「凄いな」「恐そうだね」「面白そうだね」と口々に言い、観衆は拍手喝采。

「Cocochi-kit」

消防士による救出劇が終わると、管楽器五人組の「Cocochi-kit」のリズミカルで楽しい演奏が始まった。

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もちろん大道芸人らしく、コミカルな部分もたっぷりある。踊り、演技し演奏するのだから、真面目に吹くより難しいであろう。

観客も思わず手拍子をしたくなる面白さの中、オープニングセレモニーに用意された曲は終わり、拍手喝采を浴びた。

オープニングでのパフォーマンスの高さに気持ちが高揚した私は、スケジュール表と地図をチェックしながら次の会場へと向かった。

part2へ続く

文・取材 / 松岡美子

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