Column 6 高円寺びっくり大道芸
フェスティバルミュージック Cocochi-kit
今回の高円寺びっくり大道芸はこの「Cocochi-kit」目当てだったと言っても過言ではない。以前にこの5人の管楽器奏を聴いて「もっと聞きたい」と思っていたから。確かメドレーの様な曲を奏でていたのを聞いた記憶があった。
今年1番の天気ではないか? と思うほど暑い陽射しの中、大混雑の高円寺。ちょっと会場の場所が分からず、近くの商店街の方に道を伺っているうちに少し遅れてしまい、会場付近に到着すると演奏が聞こえていた。「ああ、これだ、これだ!この音色!」
会場である狭めの路地に到着すると、前の方に陣取っているのは意外にも小さなお子さんが居る家族連れが多い。
軽快な音楽で聞いているとワクワクしてくるのが彼らの演奏だ。
曲の合間のMCも慣れたもので「今回は今日だけの参加になりますが・・・」とご挨拶と曲紹介。メンバー紹介も笑いを取りつつ、メンバーも合わせておどけてみたりと息がぴったり。合わせてこの後の演奏会場やスケジュールもさりげなく告知。
私は聞く専門の音楽好きなので幅広くお手軽に聴ける音楽は生で聴くようにしている。アマチュアだがブラスバンドをやっている友達の話だと、管楽器は野外で吹くと楽器自体がもの凄く傷むのだそうだ。手入れも大変だろう。温度や湿度で音色も変わるだろうから野外ライブは本当に大変だと思う。
曲紹介をしつつ、4月にしては暑いぐらいの中、楽しく時間は過ぎて行く。
題名を聞いても、聞いた事あるかな?と思うようなタイトルでも、実際知らない曲でも、充分楽しめる演奏とパフォーマンスをしてくれる。動画で皆さんに見て、聴いて頂きたいぐらいだ。
リズムに合わせて曲毎にメインを担当する奏者は観客の方にちょっと前に出てアピール。ライブには良くある、手拍子のおねだりもメンバーがして来る。観客は勿論ノリノリで手拍子。ちょっと難しいリズムの刻みに「お客さんついて行かれるのかな?」なんて思った私も失礼な話。ここは高円寺、大人だけでなく、子供までそのリズムに合わせて手拍子する。
その曲が終わったあと、奏者の「Cocochi-kit」のメンバーも驚いたと言って、観客も笑いと満足を感じる。大道芸はこのパフォーマーの頑張りだけではなく、一体感が楽しいのだ。
場の空気が良くなったところで、次の曲紹介。「皆さん、トトロは知っていますか?」前列に陣取っていた子供達が元気よく手を挙げる。大人の反応はあまり良くないので「聞けば分かるかともいると思います」と言って演奏を始める。私も全く見た事がない映画ではなかったが「こんな曲あった?」と思う程、彼ららしくアレンジされていたが、素敵な演奏に仕上がっていた。
その後も演奏は数曲続き、30分程の時間はあっと言う間に過ぎてしまった。
レパートリーは広く、以前に聴いた時より上手くなった・・・と言うか息がより合っている様で今後が更に楽しみだ。来年も多分「高円寺びっくり大道芸」に参加してくれるだろう。
拍手喝采の後、聞き終わった後の私は、勿論気候のせいもあるがうっすら汗。彼らのライブは心が高揚するので聴いた側もちょっと運動したぐらいの感覚が残るのがここち良い。
■ 高円寺びっくり大道芸2015
http://www.koenji-daidogei.com/2015/
開催期間:2015年4月25日・26日