Column 6 高円寺びっくり大道芸
ポールダンス めりこさん
今回の高円寺びっくり大道芸でパフォーマーの情報を確認したとき正に『びっくり』したのはポールダンスがあると言うことだった。
ポールダンス自体はダンスの存在を知っていて、最近ではテレビやインターネットの動画で見た事があり、面白いなあと興味もあったが、流石に舞台を見にいった事は今までなかった。
そこでこんなチャンスはないと、今回見に行った。
屋外でしかもあの高円寺で・・・どんな感じに踊るのだろう?
想像が着かない期待を持ってパフォーマンスを見に行った。
ポールダンスは体操競技をもう少し芸術的にした物だろうと想像していた。服装的には男性が踊るにも女性が踊るにも露出度が高い水着に近いような装いだ。今回のパフォーマーの方は女性だったと言うこともあり観客はやはり男性が多かった印象的である。それは想像通りだった。
ただ、後で分かるのだがこの水着のような衣装であることはポールダンスが如何に過酷に鍛えられた身体でのパフォーマンスであるからなのだ。
動画等で見るとマジシャンがマジックをやっているのかと思うような1本のポールに1人の人間が何か見えない糸のような物で絡まっているように見える。だがその不思議な感覚は今回実際に目で見ても未だ不思議でたまらない。
パフォーマーの「めりこ」さんもそうだが映像などで見るポールダンサーに巨漢の方は見た事がない。痩せ過ぎではないかと思う程痩せて見える。実際細い。しかし細いが全身に筋肉が着いている。体はしなやかなだが、腕や足の筋肉は筋力も十二分にある。腕の、脚の、背中の、脇腹の1点の筋肉で体全体を支え、その1点はポールに吸い付いているという感じだ。
1つ1つのポースは芸術的であり、ポールを中心に全身の筋肉で上下に動き、またくるくるポールを回りながら各所でポーズを決めて、また次の演技へと続く。同じ人間にこんな事が出来るなんてと感動する。
ご存じない方は是非動画などで1度見て頂きたいのだが、静止画像の止まったポーズからどんなダンスなのか想像を膨らますのも悪くない。一連の演技や1つ1つのポーズにだけを注目して見てみると水中で踊るシンクロナイズドスイミングのようだと想像して欲しい。その演技を、縦に立てたポールを中心に自分の全身の筋肉を使って体を支えている。衣装等着ていると滑り落ちてしまうような状態でポールに筋肉で吸い付いているのだ。
めりこさんが大道芸に参加した経緯は、めりこさんが2年前の「高円寺びっくり大道芸」に観客として見にいらして、是非参加したいと思われたからだそうだ。その時、たまたまやっていたのがポールダンスだったから、との事だった。
ポールダンスがこのイベントに受け入れられたことがとても嬉しかったそうだ。私にとってはライブでポールダンスを見る事が出来てラッキーだった。こういうものこそ、本当はパフォーマーの方と同性(女性)の若手の方に見て頂きたいパフォーマンスだと思った。
■ 高円寺びっくり大道芸2015
http://www.koenji-daidogei.com/2015/
開催期間:2015年4月25日・26日